運動ゼロから砂漠250kmマラソンを走った『マラソン中毒者』の著者が贈る人生をとことん楽しむ生き方

運動ゼロから砂漠250kmマラソンを走った『マラソン中毒者』の著者が贈る人生をとことん楽しむ生き方

私はマラソンが嫌いでした。

でも今では走らないとうずうずしちゃいますし、体調が逆に悪くなってしまったりします。w

「これが依存症か…。」なんて思っている時に書店のランニングコーナーを見ていると『マラソン中毒者』という本が…。

今回読了した『マラソン中毒者』は見ると、自分が「依存症か…。」なんて思っていたのが本当にちっぽけに感じます。w

それくらいスケールが大きくて、魅力的で、なおかつ感動する…。

マラソンが好きな人だけではなく、人生をとことん楽しんで生きたい方には是非読んでほしいと思える内容でした。

北極、南極、砂漠…スケールが違うマラソンに挑むマラソン中毒者の壮大なストーリー!

私はまだフルマラソンすら走ったことがありません。w

今年は是非挑戦しようと思っていますが、100キロウルトラマラソンなどの参加を考えたこともありませんでしたし、何しろ自分の中で「まだ無理だろう。」と思っていました。

しかし、そんな気持ちが一瞬でなくなってしまうような内容が今回の『マラソン中毒者』には詰まっています。

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『マラソン中毒者』の著者である小野裕史(おの ひろふみ)さんは何と運動があまり得意ではなく、小学生の時は通知表の「運動の技能」で上、中、下の下だったと紹介されいています。

  • 運動があまり得意でない人がマラソンに何故のめり込んでいったのか?
  • そして、今現在も走り続けている理由は何なのか?
  • マラソンから得られることは何なのか?

この様々な『疑問』が壮大なストーリーの中から得ることが出来る素晴らしい本だと思います。

そして素晴らしい内容なんですが、やっていることは周りから見たら「変態」かもしれません。w

だって、北極で行われるフルマラソンに何も考えずにAmazonでポチるようにエントリーしてしまうんですから…。

走る時はコスプレ!?クレイジーな走り方で貫く!目標はコスプレで世界一

そして驚いたのは、著者はコスプレで走っているんです…。

「えぇぇぇぇぇ!」と最初は思いましたが、何故コスプレなのかを見ていると、納得してしまいました。w

コスプレランのどこが恩返しになるのかと言うと、「およそマラソンとは似つかわしくない」格好のため、そもそもそこに存在しているだけでオモシロく、周囲の人も見ただけで微笑んでしまう点だ。

無条件で、周囲のランナーや応援の方やスタッフの方を楽しませることができるのだ。

確かにマラソン大会に行くと数名はコスプレでマラソンに出場している方を見ます。

それで、後半にコスプレランの方がまだ前にいると「あの格好でこれだけ速いとは…俺も頑張ろう!」

と勇気をもらうことも多々ありますし、観客からしても見ていて非常に応援したくなりますよね。

著者の小野さんはコスプレランを貫き、フルマラソンだけではなく、ウルトラマラソンなどにもコスプレで登場しているそうです。

大根のコスプレをいつか生で見る日が来るかもしれませんね。w

一冊で世界旅行が楽しめる?北極、南極、アタカマ砂漠を走る壮大なストーリー

「ホノルルマラソン、いつか走ろう!」と私は友人といつもLINEで語ります。

海外でマラソンをするのが夢になるとは思っていませんでしたが、走り出すと、どんどん『ただ走る』ことに引き込まれていくのがマラソンの良い所です。

しかし、距離が長くなるにつれてどんどん自分の弱い部分が頭の中に浮かんできます。

私はどちらかというとその弱い自分が出てくるのが好きでいつもキツくなると「出てきた出てきた…。w」と笑えてきます。

普段仕事などをしているときにこんな自分は出てきません。

それがマラソンになると、どんどん出てくるのです。

北極にエントリーした小野さんも本書の中で自分の言葉で様々な弱い自分に打ち勝っていく姿を描いています。

「苦しいし、コケたフリをして、一思いに抜いてもらっちゃおうか。そうしたら、ラクになれる」

そうした甘えも、常に浮かんでくる。でも、やっぱり抜かれたくない。

ましてや北極でも『人類史上初ニンジャコスプレで北極フルマラソン』というどうしていいか分からないような目標を計画しています。w

このコスプレに対しての熱意と行動力は見ていて唖然…という言葉が一番合うかもしれません。

外国人からしたら「クレイジー」な存在ですよね。

そんな様々なプレッシャー?を背負って、日本代表のニンジャコスプレランナーが北極を走るわけです。

もちろん刀も持って…。w

「そういや、オレ、なんでこんなところで、こんなカッコウで走ってるんだ?(笑)」

マイナス要素なんて、あったりまえだ。ココは北極なんだ。北極で、わざわざフルマラソンしているんだ。しかも、誰も頼んでもないのに、ニンジャのコスプレまでしているんだ。寒かったり、痛かったりなんて、あったりまえだろうが。

ふっと、キモチが軽くなる。これこそが、コスプレランの効果なのだ。自分すら、ごまかせてしまえる。

通常のフルマラソンでもかなりしんどいので、様々な弱い自分が登場しますが、北極でのマラソンとなったら、確かにコスプレランだからこそ気持ちが楽になる瞬間があるかもしれません。

そんなマラソンの一番私が好きな部分を細かく表現してくれています。

よく、これだけのことをニンジャコスプレで北極フルマラソンに参加してまとめられるな…と感動しました。w

そして北極マラソンが終わり、すぐに「北極行ったら次は南極でしょ!」という機動力とポチるスピードは誰もまね出来ないかもしれませんね。w

南極では北極以上にハードな100キロウルトラマラソンに参加しています。

もちろんコスプレも持ち込んで…。w

このあり得ないような行動を見ていると、自分が行動出来なかったことなどが本当にちっぽけに感じて、誰でも「やってやる!」という気持ちが出てくると思います。

それくらい著者の小野 裕史さんの行動力、超ポジティブ思考には圧倒されると思います。

これがまさに『中毒者』なんですよ!w

アカタマ砂漠を舞台にチームで走る250キロマラソンは感動!

北極、南極と超スーパーウルトラすごいマラソンを走ってきて、ついにはアカタマ砂漠の250キロマラソンに参加することになるんですが、このマラソンは少し今までのマラソンとは異なります。

  • 今までは一人だったが、今回はチームで250キロ走る
  • チームがバラバラにゴールせずに常にチームで走り続ける
  • 三名以上で参加で三名で参加しているため、一人脱落するとその場で失格

私は一度リレーマラソンに出たことがありますが、一人での戦いではなく、チームでの戦いになるので、普段は味わうことのないプレッシャーがあります。

しかも、この本でチームで参加するのは、アタカマ砂漠という日中は40℃になり、夜はマイナスまで気温が下がる場所での250キロを7日間で走る鉄人レースです。

考えただけでクラクラしそうですが、そんな砂漠を走る大会にも、軽い感じで「参加しようぜ!」「おう!」となってしまう感じが、私は最高に好きですね。w

人生を楽しむコツはまさにこの『ノリの良さ』と『やってやろうぜ!』という勢いな気がします。

さて、やはりチーム戦ということもあり、様々なトラブルなどが本書でも描かれています。

砂漠のレースでは数十メートルごとにフラッグが用意されており、それを見ながら進んでいくそうです。

ですが…

「おい、ピンクフラッグ、なくねぇか?」

ステージ1も終盤に差しかかり3人とも順調には走っていたが、そういえばしばらくピンクフラッグを見ていない。

慌てて200mほど逆走すると、フラッグが脇道へと逸れていくポイントがあるではないか!分岐点を見逃して直進してしまっていたのだ。

分岐点には、見落とされぬようにたくさんのフラッグが立っていたのだが、3名とも集中して走っているうち、全員で見落としていたようだ。

こんな恐ろしいこともレース中にはアクシデントとしてあるんですね。

集中して走るのも良いですが、もしこれに気づかなかったら…考えるだけでも恐ろしいですよね。

そして、温度差が激しい砂漠をひたすら走るわけですから、体もヘトヘトになりますし、何しろ精神的にやられます。

いつもはどうってことない会話からチーム内でケンカが起きたり…ということもあるようです。

著者のチーム以外にももちろん参加しているチームはありますが、本書を見ていると、如何にチームで走るマラソンが難しいかがよくわかります。

マラソンは一緒に同時に何十キロも走るということは練習以外ではなかなかないかもしれません。

なので、人のペースに合わせることは非常に難しいです。

そんな様々な苦労を七日間繰り広げていくので、肉体的にも精神的にもかなりタフな戦いなだということが細かく描かれていました。

もう一人のメンバーがチームを支える

本書の後半はもちろんマラソンも終盤に進み、感動するんですが、それ以上に『何のために走っているのか』ということに涙が出てきます。

マラソンは一人で走るものと思われがちですが、周りの人のサポートがない限り、全くランナーは走れません。

肉体的にも精神的にも周りのサポートや道具など、様々な『支え』があって成り立つスポーツだと思います。

アタカマ砂漠の後半では著者率いるチームがもう一人のメンバーである人を思いながら走るシーンが鮮明に描かれています。

ある病気と闘ったもう一人のメンバーに対して、敬意を示しつつ、自分の弱さに負けない最後のシーンは本当に感動しました。

私は祖母を癌で亡くしたこともあってか、何か心に突き刺さるものがあり、自宅で泣いてしまいました。

そんな著者のチームも見事完走するんですが、その後の国境を越えたゴールシーンが素晴らしかったです。

是非ここは読んで体感してほしいので引用はしませんが、ゴールした時の感動と、みんなで抱き合う瞬間は、走った人にしかわからないですよね。

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ひログまとめ

最初は「こっこの人…変態や!」と思って面白半分で見ていましたが、先に進むにつれて、様々な人に支えられて走っている姿には感動しました。

何をやるにも好奇心から!というのがピッタリな本だと思います。

まだまだ私も北極フルマラソンにポチって参加するほどではありませんが、人生のチャンスは目の前に転がっていることがこの本を読了して改めて分かった気がします。

そして私は何故マラソンをしているのか?ということも何となくですがわかってきました。

それは『やってやる!』という気持ちが一番自分の中で出てくる瞬間があるからです。

その『やってやる!』という気持ちが相乗効果を生み出して、仕事も私生活も今私は人生で一番充実していると思いますし、これから先ももっと充実していくと思っています。

マラソンに限らず、誰にでも『やってやる!』と火をつける『何か』があるはずです。

そんな『やってやる!』という気持ちに火をつけてくれると共に、普段当たり前のようにやれていることに感謝できる非常に魅力溢れる内容でした。

是非私も良い意味で『中毒者』になってもっともっとモチベーションを上げていこうと思うことができました。

そしていつか私も北極や砂漠を走っているかも…しれませんね!w

今回読んだ本

著者 小野 裕史さんのブログ

今日、かけがえのない一日を刻めたかい – 小野 裕史のブログ | 北極・南極・砂漠マラソン世界一ランナーのマラソン中毒者、インフィニティ・ベンチャーズ小野裕史のブログ集

 

 

 

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