ドラマ『半沢直樹』の原作『オレたちバブル入行組』読了

ドラマ『半沢直樹』の原作『オレたちバブル入行組』読了

最近なかなか読書が出来ない日々が続いておりましたが、ドラマ『半沢直樹』がテレビをほとんど見ない私ですら超大ヒットという情報を得ました。w

ということで、原作から見て、面白かったら、またドラマを最初から見てみようということで原作を読み始めました。

ドラマの爆発的なヒットで気になって読み始めることに

私はドラマを最終回のみ見るという新手の裏技を使用しましたが、やはり最終回だけでは意味も全く分からず半沢直樹が100倍返ししてしまったので、原作からしっかり見ることにしました。

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ドラマ『半沢直樹』は今回レビューのバブル入行組花のバブル組という二冊をドラマ化したものです。

バブル入行組は入行〜西大阪スチールまでのお話

一巻は半沢直樹でも5話分使用した西大阪スチールまでの話です。

銀行って大変なんだなと最終回を見ただけの私は思っていましたが、原作を見るともっと大変なことがわかった気がします。

まあここまでの物語はそうそうないのかも?しれませんが。w

原作の表現の仕方がドラマに生きている

原作を見ていると、様々な表現の仕方が書かれています。

私が特に印象に残った感じは、西大阪スチールに半沢直樹と部下の中西で訪問する場面です。

ドラマでも、西大阪スチールの社内雰囲気は最悪で、電話なども誰も取らない場面が採用されていました。

まさに!原作で表現された通りでした。

社内に活気がない。緊張感が欠け、だらけ印象。電話は誰が取るでもなく、耳障りなほど鳴り続けている。…どうも気に食わないな、と半沢は思っていた

この部分はドラマでも非常にうまく再現されていました。

小説などは漫画と異なり、自分の頭のなかで人や物などをイメージしていきますが、西大阪スチールの社内雰囲気をうまくとらえる表現の仕方だと思います。

この雰囲気から半沢は西大阪スチールは怪しいと分かっていたのでしょうね。

原作を見てから私はドラマを見ましたが、かなり忠実に(一部アレンジもある)再現されていたと思います。

ちなみに、オレたちバブル入行組では最初の銀行の試験などがドラマよりも詳しく書かれているので、面白いですよ。

見ていてスッキリするのはドラマ同様

ドラマでは必ず「やられたら、やり返す、倍返しだ!」というフレーズが採用されていましたが、もちろん原作の半沢もドラマほどではありませんが、倍返しというワードが出てきます。

オレたちバブル入行組でも序盤はほとんど半沢が耐える場面ばかりです。

西大阪支店の融資課長の半沢は上司の浅野支店長や江島副支店長からはどやされるばかり…。

堺雅人が演じた半沢通り冷静ではありますが、原作では半沢の心の声も表現されているので、ドラマよりさらに深く内容がわかるようになっています。

どやされている場面での半沢は明らかに心の中で愚痴を言っています。w

これはドラマにはない部分ですよね。

特に江島副支店長にはとっても愚痴を心の中で言っている姿が、人間らしいです。

ドラマの半沢直樹は確かにうまく表現されていましたが、原作の半沢は意外に弱い部分も見せるので、リアルだなあと思うことも多々ありました。

もちろん私のお気に入りの小木曽次長に倍返しする場面も原作にあります。

原作では倍返しされるときの上司などは、顔面蒼白で唇を震わせる…などの表現が使われています。

ここは原作よりもドラマのがうまくまとまっている感じで、原作では庶務行員の小室さんがかなり重要な役割を果たします。

ドラマでは部下の中西でしたね。

ただ、ドラマも原作ファンが、がっかりしない作りになっているので、原作を見てからドラマを見てものめり込めることがわかります。

半沢直樹の妻、花は全くドラマと異なる

上戸彩演じる花はドラマの中でも重要な人物で、さらに素晴らしい演技だったので感動しましたが、原作の花はあまり良い妻という感じはありません。w

というか花は本当におまけの存在な印象です。

実際のところ三巻の『ロスジェネの逆襲』では花は出てきません。

原作の花は半沢に嫌味や苦痛などを話す妻…という感じでしょうか。

ドラマでも嫌味などは言いましたが、演じ方が素晴らしいのであまり嫌味に感じませんでした。

しかし、原作の花は自分の頭でイメージするからか、とても嫌なイメージでした。

半沢が呆れたり、イラつく場面も多く描かれていました。w

オレたちバブル入行組の見所

見所は何と言っても半沢直樹の心の声でしょうか。

言葉以外で表すことができる本は、やはりドラマより内容が濃くなります。

ドラマを見てから原作を見る方も多いと思うので、まずはドラマと忠実な感じと心の声に注目してほしいです。

と言ってもドラマで復讐に燃える最重要な部分が原作には描かれていません。

まだ実際原作は続いていますので、今後も期待出来そうです。

あとは大阪の町並みなどもイメージすると面白いですね。

半沢直樹が相当な汗かきということも原作を見ると分かります。

ちなみに二巻の伊勢島ホテルの案件よりも私は人情が交差する西大阪スチールの話のが個人的に好きです。

池井戸潤さんのこのシリーズを見ると、仕事に対してやる気が出ます。

大変な苦境の中で、奮闘する半沢直樹の姿は感動すら覚えます。

明日からも仕事頑張ろう!

今回読んだ本

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