NBAのハック戦術は本当に有効な手段なのだろうか?

NBAのハック戦術は本当に有効な手段なのだろうか?

2015年のNBAカンファレンスセミファイナル、ロケッツ対クリッパーズの試合は何とも言えない雰囲気を私は感じました。

そう、お互いのセンターがフリースローが50%以下ということもあり、途中途中でHCの指示で故意にファールをするハック戦術が行われたのです。

小学生時代、この戦術の的になったのはシャキール・オニールことシャック。

ハック・ア・シャックと言われ、接戦になるとシャックに故意にファールすることも多かったです。

そして今シーズンのセミファイナルでは両チームにFTが苦手な選手が先発ということもあって、かなり長い試合が行われることになりました。

本当にNBAでハック戦術は必要?個人的には必要ないと思う

私がNBAを好きになったのは、小学生の時にダラス・マーベリックスの試合でスティーブ・ナッシュがとにかく速攻から素晴らしいパスを出して大量得点をして勝つ!という試合を見たからです。

華麗なパス回しからスリーポイントだったりダンクが決まると本当に「これがNBAだ!」といつも思います。

NBAはトランジションが本当に多く、常に目を離せないゲームになることが魅力です。

特にプレーオフまで来ると、維持の張り合いという点もあって、レギュラーシーズンの順位は本当に意味がなくなってくると言っても過言ではありません。

しかし、ついに私が「これはちょっと…。」と思うチーム同士の戦いが行われてしまいました。

それはFTが苦手な選手が先発で両チームともにいるというものです。

今シーズンで言えばロケッツのドワイト・ハワード、クリッパーズのデアンドレ・ジョーダンはとにかくフリースローが苦手です。

本当に恐ろしいくらいのミスショットを連発するのですが、それ以上にディフェンシブであり、合わせがうまく、なくてはならない存在なんですよね。

両チーム共似たようなスタイルのチームですので、やはりいい試合になるほどハック戦術というものが絡んできます。

ただ、今回のカンファレンスセミファイナルで『ハック戦術をしたチームがほとんど失敗に終わっている』ことが本当に理解できました。

NBAは流れでの得点でチームの差が出る試合が多い

ハック・ア・審判

これは個人的な感想ではありますが、バスケットボールには必ず流れというものが存在します。

ましてやNBAまで来ると、スーパースターでも通常のNBA選手でもどちらもほんの少し能力が違うだけ!と私は思っていますので、流れで試合は簡単に変わってしまいます。

どれだけ強いチームでも全く点が入らない時間帯というものがありますし、逆にどれだけ弱いチームでも勝つ力はあるわけです。

この流れを止めるのは基本的にはタイムアウトなのですが…最近はハック戦術も使用されるようになってきているんですよね。

ですが、私は思うんですよ…。

流れを止めようとしてハック戦術をしても一本でもフリースローが入ると、ダメージが大きいということです。

見た目は一本ミスをしているため、得点は1点です。

ですが、この一本のおかげで他の選手のモチベーションを上げたり、ホームコートだったら観客は大いに盛り上がります。

逆に1点入れられてしまったチームは次は確実に得点を取らないと徐々に嫌な流れになっていくんですよね。

それが、ロケッツ対クリッパーズのカンファレンスセミファイナル第一戦でも浮き彫りになりました。

ロケッツはホームコートではあったものの、敗れています。

この試合デアンドレ・ジョーダンのFTは11本。

そこまで多くはないかもしれませんが、うまくファールをもらえない選手からしたらこれはかなりの回数ですよね。

そして成功数は6本と普段のパーセンテージよりも遥かにいい数字です。

このようなハック戦術が大事な場面で裏目に出てしまうと、とにかく次の一手が見つかりにくくなってしまうのです。

結局ロケッツはイマイチ流れを作ることができず、タイムアウト、ハック戦術で流れを断ち切って得点を入れたいところでしたが、焦りもあって敗戦してしまいました。

今後もハック戦術を行うチームは多くなるのだろうか?

ロケッツ対クリッパーズ、スパーズの試合などではハック戦術がかなり話題になり、コミッショナーもハック戦術について話をするくらいでしたので、今後ルールの改定などもあるかもしれません

ですが、勝つためにもハック戦術は必要と言えば必要ですよね。

ただ、プレーオフなどになってから私は本当にハック戦術はほぼ成功しないのを何となく見ていて実感しました。

見た目では得点を抑えられてもかなりダメージがあることに気が付きました。

私の予想ではゴールデンステイト・ウォリアーズのような走れてパスが回せて外のシュートで得点できるチームが少しずつ息を吹替えしてくると予想しているので、もうハック戦術はイマイチ流行に乗ることができなくなってくるような気がします。

何気にドワイト・ハワードはミスも多いですし…。

今後もハック戦術はNBAにあり続ける気はしますが、それでも最近の試合を見ていても明らかにハック戦術をすることは少なくなったように思います。

ガチで戦った方が確実に結果が出ますし、試合も長くならず、NBAのトランジションの多さを表現できますからね。

ひログまとめ

今まさにカンファレンスファイナルが行われていますが、ゴールデンステイト・ウォリアーズははワードにほぼハック戦術は行わないと予想しています。

外のシュートが多いチームは試合が止まると確実にリズムを崩してしまいますので、流れの中のファール以外は普通にディフェンスをしますよね。

久しぶりの故意のファールに疑問を持ちましたが、結果がしっかりと現れている…そんな気がしました。

スポンサーリンク


もしも記事を気に入って頂けたらシェアをお願いします。
URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK